HAL-KURSK 制作四方山話

タイトル通りです。思いつくまま、気の向くまま、ランダムに書きます。コメントやご質問は大歓迎です。
whinsaとHopeの事
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    このところ改めてアルバム「KURSK」を連日聴いている。(延べ千回以上聴いているが・・)そこで改めて思うところがある。
    それは「やはりこのアルバムにはこの2曲が欠かせない」ということ。というと奇異に感じる方がおられるかも知れない。
    このプロローグとエピローグは明らかに異質な音楽で、何となくたどたどしく、クォリティもそれなり・・・・・。
    それでいいのだ。いや、そうでなければならないのだ。それはつまりこういうこと。

    whinsaは、凍てつきそうになる心に、健気に灯を燈(とも)そうとする少女の姿。
    Hopeは、消え入りそうな命を前に、尚も幸せを信じ、願う少女の心。

    もしかすると「KURSK」は、この2曲によって命を吹き込まれたのかも知れない。

     
    | かまた | 楽曲 | 00:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
    やたらと転調が多い曲
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       「KURSK Part1」は、記譜上やたらと転調が多いです。もちろん元のキーに戻る事が前提であれば転調せずに臨時記号によって記譜する事も可能ですし、調性の変化が「拍単位」であれば実際そうする場合もあるでしょう。しかし仮に廻り廻って最後に元のキーに戻ったからといって転調処理をしなくて良いというものでもなく、転調か否かを決定付けるポイントはやはり作者の「キーが変わった」という意識の問題と言えると思います。

       「KURSK Part1」の転調の多さは、ひとつはリズムとメロディが単調である事に起因しているように思います。この曲の場合、ダイナミクスの変化はあるにせよ一定のリズムとメロディをキープする事が曲の骨子となっている関係上、求められる変化をそれ以外の要素で表現しなければならないという一種の制約があります。

      なるほど!音楽の三要素の内のリズムとメロディに制約を受けているとすれば、音楽的に出来る選択肢は実はほとんど残されていない事に今気付きました(笑)。
      | かまた | 楽曲 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
      7/8拍子について
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         7/8は7月8日ではなく8分の7拍子の事です(念の為)。
        アルバム「KURSK」では「勝利の悪魔微笑みし時」にて多用しています。自分の場合7/8拍子はシンコペーションの変形として用いる場合が多いようです。これは既に前作の「魔人カルナディスの追憶」でもその手の用法が見受けられます。

        シンコペーションの意味に関しては「強拍と弱拍の通常の位置関係を変え、音楽の リズムに緊張感を生み出す手法」という説明が比較的解かりやすいと思いますが、ジャズの特徴的な表現方法ともなっています。ジャズの場合は弾みを持ったリズムの為、前の拍の最終音が次の拍の冒頭と元々切迫している為に非常に効果的と考えられる一方で、8beatの場合は前述の関係は取り分け切迫しているとは言えず、テンポ次第ではむしろ不要な間として感じられるケースすらあります。

        すなわち7/8拍子とはシンコペーションによって生じた、曲の流れを阻害し兼ねない不要な間を取り除いた結果ということになります。無論8beat中のシンコペーションが全て不適切という訳ではなく、楽曲ごとの個性や特徴を鑑みながら調整していく必要があると思います。
        | かまた | 楽曲 | 10:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
        2007年9月23日
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           タイトルの日付はアルバム内の全ての楽曲が完成し、それらをPDFファイルとして保存した日である。先の記事でも述べたが、Mr.ゼラットトップ・オブ・ザ・タワーは70年代前半に作った曲の2007年バージョンで、それ以外の曲は全て新曲となっている。

          本格的に曲作りに取り掛かったのはその年の3月だから、曲作りに要した期間は約半年ということになる。曲毎に20〜25日のペースだと思うが、これが早いか遅いかは判らない。ただ、かなりの高密度で作業した感はある。

          アルバムのモチーフは無論クルスクであるが、それ一辺倒では何となく息苦しくなってしまう感もあり、前半は色々な作風を散りばめる事でトータルとして楽しめる様に心掛けた積もりだ。
          | かまた | 楽曲 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
          KURSK Part4のこと
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            7月5日のクルスク(ロシア南西部)の草原で夏虫の声が聴かれるものかどうか、大いに悩んだ。クルスク在住の人に尋ねれば簡単な事だろうが、当然の如く知り合いなどいない。その手のソ連映画では虫は鳴いていなかったが、これは脚色上の事として参考にならない。仕方がないので北海道出身の人に訊いたりした。(年間通して寒暖の変化が札幌に近い)ネットで調べて見るとツユムシやナキイナゴはいるようだが・・・結局定かでないまま見切り発車となった。取り敢えず脚色上、虫が必要だったのだ・・・。因みにデイヴィッド・L・ロビンズの小説「クルスク大戦車戦」では幸いにして虫が登場している。知っている方、誰か教えて下さい(笑)。
            尚、虫の声と草原に吹く風の音は、小久保隆氏よりご提供頂きました。

            また、最後のシーンの効果音は、雷鳴と雨の打ち付ける音・・・という解釈も有りだが、(前述の小説には雷雨のシーンも描かれている)真相は燃え盛る炎のはぜる音と誘爆した戦車の残骸が崩れる音・・・です。こちらも同じく小久保隆氏によるものです。

            それ以外の曲の内容については最早説明は不要かと思いますが、前半は進撃、後半はフルスロットルでの戦車戦に突入した様子が伝わればと思っています。
            | かまた | 楽曲 | 17:12 | comments(2) | trackbacks(0) |
            KURSK Part3
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               木製キャビネットの古めかしいラジオから流れる懐かしいあの曲・・・。ラジオにかじりつくようにして耳を傾けているのは果たして若い兵士か、年老いた農夫か、それともまだあどけなさの残る少女なのか・・・・・。ひとときの夢をむさぼる者たち・・・。そして夢と現実が交錯する一瞬・・・・・。
              | かまた | 楽曲 | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
              CD収録音源と楽譜の相違点について
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                 今回CDと共に楽譜をお求め頂いた方以外はあまり関係ない事かも知れないが、CDを聴きながら楽譜を目で追っていくと、幾つかの相違点に気付かれる事と思う。あらかじめ楽譜に「楽譜と収録された音が異なっている場合がある」旨記載してあるので問題はないかと思うが、それがどのようなケースで起こり得るのか少しご説明させて頂こうと思う。

                まずはBASS(桜井氏)のフィルだ。楽譜はまるでクラシックの様にコードネームが皆無、したがってコードプレイは一切要求されていないにも関わらず、自然体で平然とやってのけている。

                次にVOICEや管楽器のブレス(息つぎ)に必要な譜割りの変更。楽譜の方はむしろシンセでノーマルに聞こえるような書き方になっている筈だ。

                それから、実際にプレイして見ると速過ぎて正確なコントロールが困難な箇所のテンポを僅かに落としたり、フレーズを変えたり、または他の楽器に振り替えたりしている。これが果たしてアレンジミスなのか否かは後世の検証に委ねたい(笑)。なのでチャレンジする人は取り敢えず楽譜通りに弾いて見て下さい。(但し手を傷める前に止めること!)

                そして最後に、収録したが編集段階でカットした音。これらに関してはアレンジミスとの認識はないが、現状では無くて良い、または無い方が良いという微妙な判断が関わっている。音質やニュアンスの問題かも知れない。

                という訳で、結局のところCDと楽譜でどちらが正解という事ではありません。CDは楽譜に対するアプローチのひとつであって、他にもいろいろなアプローチがあるのかも知れません。
                | かまた | 楽曲 | 00:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
                KURSK Part2
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                   夜明け前・・・広大なウクライナの大地はまだ静寂に包まれている。だが近隣の航空基地では夜を徹して出撃準備が進められていた。やがて東の空が僅かに明るみを帯び、地平線が映し出されてくる。飛行場は突如として轟音に包まれる。整然と進発線に並んだ爆撃機の群れが一斉にエンジンをスタートさせたのだ。乗降口から飛び降りた整備兵とがなり合う様に言葉を交わしたパイロット達が素早く乗り込むと、ほどなく一番機が滑走路を滑り出す。

                  こいつは奇襲とはなり得ない。当然敵は待ち構えているだろう。対空砲はまあ度胸試しだとしても、戦闘機は脅威だ。執拗に襲ってくるだろう。やつらに編隊を崩されでもしたらこっちの負けだが、我が方の戦闘機は極めて優秀なるがゆえ、必ずや敵を制圧してくれるに違いない。繰り返すが、全機何があろうと編隊を崩すな!爆撃を完遂せよ!!
                  | かまた | 楽曲 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  KURSK Part1
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                     黎明前の薄明かりの中、敵の偵察機から姿を隠す為、森や林、占領した村々などに分散、待機中の各部隊に移動命令が下る。ツィタデレ作戦の発動だ。戦闘車両、輸送車両、隊列を組んだ歩兵などからなる数千の連隊規模の一団は合流を繰り返し、やがて数万の師団規模となる。更に数個の師団が隣接して配置に付くと軍団規模の作戦配置を完了する。

                    間もなく夜が明ける。敵味方の砲兵隊が撃ち合いを始める頃だ。明るくなれば爆撃機が敵の陣地と飛行場を叩いてくれる手筈になっているが・・・まあ余り当てにはならんが。とにかくそいつが済んだら俺たちの出番だ。ところで地雷源の方は大丈夫なんだろうな・・・・・・・まあ、こいつも当てにはならんな。・・・まあ、いいだろう。
                    | かまた | 楽曲 | 15:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
                    勝利の悪魔微笑みし時
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                      自分は中学の時、剣道部だった。
                      そのときの顧問は長崎先生といって剣道八段、いわゆる達人の域に達した方だった。
                      正直、何をどう教わったという記憶もない。当然だ。
                      初心者同然の我々が達人から学べることなど皆無だったに違いない。
                      だがたったひとつ、終生忘れられない言葉を頂いた。それは・・・
                      「鎌田君、君は勝とう、勝とうとしている」というものだった。

                      今になって見ると、この意味は明白だ。だが当時はまったく意味不明だった。
                      人間にとって「勝つ」或いは「負ける」ということは、常に「己(おのれ)」に対してであって、
                      間違っても「他人」を対象として用いるべきではない、ということである。
                      実はこの違いは非常に大きいもので、まったく異質の世界観といっても過言ではない。

                      例えば、「己に勝つ」事を目標として相手と竹刀を交えた場合、
                      「相手」とは何かと言えば、自分を手助けし支えてくれる、有り難き、良き協力者である。
                      だから、たとえ勝っても負けても結果は同じで、感謝と報恩の念しかない。
                      試合後の一礼はそういう意味である。

                      だが「相手を負かす」事を目的とした場合、様相は一変する。
                      そこには結果により生じる利害得失のイメージが存在する。
                      勝てばその事に心を奪われ、負けた相手の事などほとんど眼中にない。
                      負ければ悔しがり、相手のやり方に卑怯だ何だと難癖をつける。

                      このようにして勝負の場が邪念によって支配される時、
                      勝利の悪魔が微笑みを浮かべながらそっと近づいてくる。
                      最高の思いやりとやさしさをもって・・・あなたを包んでくれる。

                      | かまた | 楽曲 | 10:47 | comments(2) | trackbacks(0) |
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