HAL-KURSK 制作四方山話

タイトル通りです。思いつくまま、気の向くまま、ランダムに書きます。コメントやご質問は大歓迎です。
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ところで何故クルスクなのか?
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     例えばノルマンディ上陸作戦などでは未だ大義名分、善玉悪玉のイメージが強い。沖縄戦や硫黄島や特攻では敵味方として感情移入してしまう。それではクルスク戦はどうだろう。ヒトラーは元より今更スターリンが正義だ、などとは誰も思わないだろう。つまりここには善玉は存在しない、むしろ悪玉対悪玉の対決と言っても過言ではあるまい。

    ここには国家の誤った判断によって個々の兵士が戦いを強いられるという絶望的な不幸がある。たとえ勝とうが負けようが、その先にはあらゆる意味に於いて理不尽な結果しか在り得ないのだ。もしそのような意識から逃れたいなら国家の誤りに自らを同化させるしかないが、それこそが最大の不幸とは言えないだろうか。

    ここでは華々しい戦果も、英雄的活躍も意味を持たない。ただ生き延びる事のみが僅かに意味を成す。生きて国家の誤りに呑み込まれ翻弄されてゆく恐怖と無念さを後世に伝える事のみが、それを許したものの償いであり救いとなるだろう。(死んだものはその屍と墓標でそれを行う。だがそれは悲しすぎる・・・)
    | かまた | その他 | 11:08 | comments(0) | trackbacks(0) |









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