HAL-KURSK 制作四方山話

タイトル通りです。思いつくまま、気の向くまま、ランダムに書きます。コメントやご質問は大歓迎です。
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手負いの戦友(Ensoniq SD-1)
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     アルバム「KURSK」に於いて登場する唯一のシンセである。

    私が始めて出合ったEnsoniq製品は89年のVFXだった。純粋に出音のクォリティのみで比較した場合、圧倒的に他の国内外製品を凌駕していた(と個人的に思う)。その反面、背面のヒートシンクが異様に過熱し、実際、電源がよく落ちた。またシステムノイズがかなり多く、ノイズゲートの使用が必須だった。これらの欠点は当時の国内製品では既に有り得ないレベルのものだった。

    そんな状況の中、SD-1が91年に発売された。基本性能はVFXを踏襲しながら上記の欠点が改善されたモデルですぐさま購入、それ以来仕事にプライベートに使い倒してきた。その間他のシンセの事は一切考えなかった。因みに2006年のHAL&RINGコンサートの時も当然使用する予定だったが、直前にヤマハKX-5との相性問題が生じたため断念した。

    その後もしばらく使い続けていたが、仕事の現場で起動エラーが生じた為、仕事上の現役を引退。
    だが依然「KURSK」のレコーディングはSD-1以外に考えられなかった。(この時点でEnsoniqの楽器部門は事実上消滅、修理サポートも終了)

    さて、いよいよ録音、SD-1をセットし起動する。あれ、イニシャライズエラー??キャンセルすると一応立ち上がる、が、表示がおかしい。音色リストもメチャクチャだ。鍵盤の下半分の音が出ない。こういう時は再起動しかない。で、再起動。だが直らない。しかも3回に1回位しか起動しなくなってきた。まずい!これはまずい・・・・・。そこで何とか騙し騙し使うことにする。経験と勘が2割、後の8割はひたすら祈る(汗)。たのむ、落ちないで・・・たのむよ。
    ということで何とか予定の2曲を収録出来ました。「トップ・オブ・ザ・タワー」と「或る悲しい一日」です。

    SD-1はと言えば、その後2度と起動出来なくなりましたが、私の戦友なので大切にとってあります。
    | かまた | 楽器 | 09:34 | comments(0) | trackbacks(0) |









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