HAL-KURSK 制作四方山話

タイトル通りです。思いつくまま、気の向くまま、ランダムに書きます。コメントやご質問は大歓迎です。
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テレビ放送の目的とは
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    テレビは世相を映し出すためのものではなく、逆に出来うる限り人々の意識や認識を世相の実態(=真実)から遠ざけ、いわば「仮想現実」とでもいった世相の実態とは無関係の状態に押し込めておこうという意図を持ったものと考える時に、全て合点が行く。

     

    テレビの提供する「仮想現実」とは例えば「みんながオリンピックに夢中だ」「みんながグルメやショッピングや観光の情報を求めている」「みんなバラエティーやクイズ番組が大好きだ」或いは「日本は治安も良く安全安心な国だ」「日本は政治も経済もしっかりとしていて盤石だ」「日本人は世界に誇れる勤勉で優秀な民族だ」等々、何れも「日本経済の現在の繁栄ぶりと更なる発展」を殊更アピールし、国民生活に於ける不安要素の存在を極力意識させない内容でほぼ埋め尽くされている。(言葉を換えれば「ノーテンキでオメデタイ」内容ということだ。)

     

    このように「世相の実態」と掛け離れた内容をテレビが放映し続け、結果的に真実を歪め隠蔽することが、実は多くの国民にたいへん不幸で不条理な結果をもたらしている。何故ならテレビで放映された内容に対する「摺り合わせ」を人々が日常的に行ない、その都度ことの真偽を隣近所や友人同士で確認し合う習慣など誰も持たないからだ。

    つまりテレビが「みんなが買って持っている」というものを自分が買う余裕が無いだけで、自分だけが「人よりも経済的に劣っている」「人よりも遅れている」「世間とずれている」というコンプレックスが生じ、疎外感に苛まされる恐れがあるということで、それも「自分だけ」となれば、自己責任と思わざるを得ない。

     

    しかしテレビが大げさに(時には嘘をついてでも)「みんな買ってる、持ってる」というのは半ば当たり前で、何故なら放送はスポンサー(という物を売りたい商人)によって成り立っているからだ。またそうした番組内容に対する影響力は単一のスポンサーに留まらず、場合に依っては業界、更には財界の意向が反映される場合さえままあるだろう。何故なら財界全体が国民の消費、購買意欲の促進を望んで止まないからだ。少なくとも現在のテレビ放送の半分以上はそうした空気の醸成という経済的な意図を含んでいるように見受けられる。だから政治ネタを扱うにしても、国民生活の先行きに警戒感を持たせ、消費行動にブレーキを掛けさせるような内容は極力避け、賑わいムードに水を刺さないようにしている。

     

    これら「客をその気にさせてお金を使わせる」という行為自体は純然たる商売の場に於いては当たり前のことで、売る方は口八丁手八丁で客の気持ちを掴めば良いし、客の方もそれを見越して始めから「話半分」で聞き流せる。しかしテレビの悪質なところは、報道やレポートやトークやインタビューなどに織り交ぜて、一見それとわからない形で視聴者に対して意図的な働きかけを行なうことにあろう。つまり視聴者は(それと知って身構えていない限り)いつの間にか誤った認識や世相感を植え付けられてしまうということだ。特にバラエティーやワイドショーなど「ごった煮」のような番組は要注意だし、報道番組であっても扱う順番(優先順位)を鵜呑みにすると世相や価値観を見誤る場合がある。

     

    こうしたテレビの欺瞞性、偏向ぶりは、百歩譲って(財源をスポンサーに依存する)民放ならば致し方無しとされる部分はあっても、こと視聴者から直接視聴料を徴収するNHKに至っては決して許されるものではない。少なくとも経営トップが財界から次々と送り込まれてくる状況は今すぐ改めるべきではないか。(それでは政府や財界を批判することなど到底出来ないだろう!)

    | かまた | 時事関連 | 11:28 | comments(0) | trackbacks(0) |









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