HAL-KURSK 制作四方山話

タイトル通りです。思いつくまま、気の向くまま、ランダムに書きます。コメントやご質問は大歓迎です。
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ジャケットの絵のこと
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     アルバム「KURSK」のジャケットデザインは金子デメさんだ。2006年のHAL&RINGコンサートにお越し頂き、それをご自身のブログでご紹介頂いた事をきっかけに、デザインを依頼させて頂いた。

    デザインの基本的な構想は私の方で固めており、それをお伝えした上で互いの具体案を持ち寄ってやりとりを重ねた。中でも骨子となったのはリアリティである。これは曲作りの段階から意識的に心掛けてきたことでもあり、実際、海外向け紹介文ではそのように明記されている。その為多くの写真や記録映像を参照し車両の年式等も特定した上で、構図決めの段階では1/35モデルを使用して写真に収めながら作業を進めた。

    しかし実はこの時点から、とある目的の為に一定のアレンジが為されていた。それはドイツ軍戦車の塗装タイプに関してだ。おそらくジャケットの構図はクルスク戦の中でも最大の戦車戦といわれるプロホロフカの戦いを連想させるだろう。そのことでなぜ塗装が問題になるかというと、仮にそれを忠実に再現するとなると、第2SS装甲軍団の迷彩色塗装でなければならなくなる。
    当時のドイツ軍には二つの組織があった。ひとつはプロイセンの時代からの通常の軍隊である国防軍、もうひとつがナチス党に属する武装親衛隊(通称SS)である。この違いは日本ではあまり問題視されないかも知れないが、関係当事国では大問題に発展する恐れがある。何がかというと、「SSの戦車に感情移入する」という事がである。
    という訳で、ジャケットにはクルスク戦に参加した国防軍の戦車が描かれている。もちろんどちらの側に感情移入して頂くこともリスナーの自由である。(そのように作ったつもりです)

    さて、ジャケットの仕上がりはというと、単なる場面、情景の説明に留まらない、というか、それとは一味も二味も違うアート作品となっているように思う。私の範疇を88ミリ砲で一発撃破してくれた金子デメさんに改めて感謝したい。
    | かまた | ジャケット | 10:13 | comments(0) | trackbacks(0) |









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